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LITTLE WOMEN 若草物語 12-5

Chapter Twelve Camp Laurence ローレンスのキャンプ 5

Alcott, Louisa May オルコット ルイーザ・メイ
AOZORA BUNKO 青空文庫
話がすむと、サリーがいいました。「ずいぶん、へんな話でしたね。だけど、練習すれば、もっといいのができそうね。
それじゃ、今後はツルースっていうあそびごぞんじ?」
「どんなの?」
「そうね、みんなで手をかさねておいて、かずをきめて、じゅんじゅんに手をのけていって、そのかずにあたった人が、ほかの人の質問になんでも正直に答えるの。
それやおもしろいわ。」
「やってみましょう。」と、新しいことの好きなジョウがいいました。
そして、みんなで手をかさね、じゅんじゅんにのいていくと、ローリイがあたりました。
「だれ、あなたの尊敬する英雄は?」と、ジョウが尋ねました。
「おじいさんと、ナポレオン。」
「一ばん美しいと思う女の人は?」と、フレッド。
「もちろん、ジョウ。」
 ローリイの、あたり前さというような顔つきに、みんなどっと笑ったので、ジョウは、「ずいぶん、ばかげた質問ね。」と、けいべつするように肩をすぼめました。
「さ、もう一度やろう。おもしろいね。」と、フレッドがいいました。
今度はジョウのばんでした。
「あなたの一ばん大きい欠点は?」と、フレッドが尋ねました。
「かんしゃく。」
「一ばんほしいものは?」と、ローリイがいいましたが、ほしいものをいえば、ローリイがくれそうなので、わざと、
「そんなのだめ、ほんとのこといわなくちゃ。」と、ローリイ。
「天才、あなたは、あたしに天才をくれたいと思わない?」と、ジョウはいって笑いました。
「男の美点のなかで、なにが一ばんだいじ?」
「勇気と正直」
 すると、フレッドが、「今度はぼくのばんだ。」と、いいました。
 
Copyright (C) Louisa May Alcott, Masaru Mizutani
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