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Episode-15 Wildcat


Episode-15 Wildcat
WORDS AND THEIR STORIES
ことばの由来-特別英語番組。
どんなことばでも、それにまつわる話がある。
どこから出たのだろうか。
どんな意味だろうか。
そしてどのようにしてアメリカ英語に入って来たのだろうか。
きょうのことばは「山ねこ」である。
山ねこの大きく鋭い叫び声は、背筋をぞくっとさせる。
多くのアメリカの初期の開拓者は、何度もこの寒気を感じたものだ。
気性の激しい山ねこは農場を襲い、羊を盗み、牛を殺した。
たぶん山ねこの素早さと無分別な行動とが、その名前をアメリカ英語に入り込ませたのであろう。
なぜなら1800年代初期には、議会であまり考えもせずにすぐに行動に移る議員に、「山ねこ」の名前が与えられたからである。
1812年に、アメリカがイギリスと戦争を始めた時のことだが、ある雑誌には次の記事が載った。「山ねこ議員のうち何人かが帰郷してしまったのは、不必要な戦争を始めたという重大な責任に直面できないからだ」
1800年代の初期には、アメリカの西部はまだ開発途上にあった。
町は一夜にして生まれた。
金が多くの場所で発見された。
西部の発展があまりにも速いので、ワシントンの政府も、その速さについていくことができなかった。
実際、銀行や貨幣発行に関する国の法律がなかったので、各州ごとに銀行に紙幣を発行する許可を与えていたのである。
ミシガン州のある銀行は、色刷りの紙幣を発行したが、そこには山ねこの絵がついていた。
すぐ、国中にいろいろな種類の紙幣がはんらんした。
いくつかの銀行では、所有する金よりも多くの紙幣を発行してしまった。
つまり紙幣は、ほとんど値打ちがないわけである。
そのような紙幣は「山ねこ通貨」「山ねこ紙幣」などと呼ばれた。
そしてこのようなお金を発行した銀行は、「山ねこ銀行」と呼ばれた。
サウス・ダコタの新聞にこういう記事が出た。「近ごろは山ねこ通貨の時代であり、日の出のころ金持であっても、日が沈むころには貧乏になっているかもしれない」
ちょうどこのころ、カリフォルニアで金が見つかったことが報告された。
人々は金持になろうとして、西へ殺到した。
ある人は金を探し、ある人は石油を探した。
何人かは金を見つけ、何人かはいくらかの石油を探しあてた。
多くの人は何も見つからなかった。
しかしこの発見騒ぎは、たいへんなものだった。
国中が熱病にとりつかれた。
また山ねこのように素早く行動した人もいた。
彼らは鉱山を開き、他人に売りつけ、そのお金を持って逃げてしまった。なぜなら金や石油はもともとなかったからである。
そのような鉱山やいんちき油田は「山ねこ」と呼ばれた。
そこでやっとワシントンの政府は新しい法律を作り、通貨、採鉱、油田掘りを統制した。
しかし「山ねこ」ということばはそのまま残っている。
今日では、だれでも石油、ガスを求めて、出るかどうかわからない場所で掘る人は山ねこである。
どんな実業家も非合法にお金をもうけるなら山ねこである。
最近、「山ねこ」ということばは、ストライキに関しても使われるようになった。
「山ねこストライキ」とは、労働者が組合の許可なしにストをすることである。
 
Reproduced by the courtesy of the Voice of America
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