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Episode-29 Bogus


Episode-29 Bogus
WORDS AND THEIR STORIES
ことばの由来-特別英語番組。
きょうのことばは"bogus"-つづりはb-o-g-u-sである。
bogusであるという物は、すべて本物ではないということである。
本物であると見せかけ、本物のように見えることもあるが、本物ではない。
じつのところ、"bogus"に関して一つだけ本当のことがある。それはこのことばが1800年代初期の生粋のアメリカ生まれであるということである。
だれもこのことばがどこから来たか、はっきり知らない。
初めて活字として現れたのは1827年、オハイオ州でだった。
その時、警察が偽札を作っていたグループを発見したのであった。
群衆が、その偽札を作る奇妙な機械を見ようとして取り囲んでいた。
群衆の中の一人が、この機械はbogusのようだといった。
次の日、地元の新聞がこのことば"bogus"を使い、このことばはアメリカ英語の一部となった。
その時から偽金造りが使う機械は、"bogus"印刷機と呼ばれるようになった。
もちろん、このことばが発明されたからには、その用途を広げることはやさしかった。
偽札は、すぐに"bogus"マネーとなった。
そして時がたつにつれて、本物でないものは何でも、"bogus"と呼ばれるようになった。
だが、この話は"bogus"誕生にまつわる一つにすぎない。
『ボストン・クーリア』紙は-ずっと前に廃刊になってしまった新聞だが-こういっている。"bogus"ということばは、ボルゲーゼというイタリア名の有名な詐欺師から来たものである。
記事によれば、「ボルゲーゼは、不渡り小切手を書き、それを銀行や商店で現金化しては、急いで町を離れるので有名になった。
1837年には、ボルゲーゼは、彼の無効小切手、為替手形、手形で南部、西部中に知れ渡っていた」また新聞には次のようにも書かれていた。
「そのうちにボルゲーゼは縮められ、"bogus"になった」
今日では、偽札、見せかけの心、作りものの毛、偽ダイヤなどがある。
偽ダイヤというと思い出すのは、私が何年か前、休暇でニューヨークへ行った時のことである。
私がニューヨークでの楽しい2週間を終えて、帰りの列車を待っていると、1人の男が近づき、本物のダイヤの指輪を買わないかとそっと聞いた。
男の様子では、どこかでその指輪を見つけ、早く金にしたがっているようだった。
彼が小者ぺてん師、いかさま師、かたりといわれるような男であろうとは考えてもみなかった。
彼は私に指輪を見せ、15ドルだといった。
本物に見えたが、私はいった。「本物のダイヤならば、ガラスに傷をつけることができるだろう?」
彼は、私をショーウインドーへ連れて行き、ガラスにダイヤをこすりつけ、深い傷をつけた。
私は彼に金を払った。
指輪をはめ、列車に乗り、いい買物をしたという気分であった。
このダイヤで旅費が浮いてしまうぞ。
家へ帰ると私は妻に指輪を見せた。
彼女に指輪をはずすようにいわれ、私はそうした。
私の指は緑色になっていた。
指輪の台は銅だった。金でもなく、金メッキでもなかったのである。
ダイヤは偽物だった。
私は怒り出した。
「なんていかさま師だ。
あのぺてん師め!」と私はいった。
妻は、私を見てほほえみながらいった。
「そう。彼はぺてん師だったけど、あなたもそうでしょう。
彼に15ドル払った時、本物のダイヤはもっと高いことを知っていたはずよ。
2人とも相手をだまそうとしていたのよ。
それで、あなたが損をしたのよ」
私は偽ダイヤを見つめ、それをしまった。
私はまだその指輪を持っており、本物に見える物は偽物であるかもしれないと、肝に銘じることにしている。
 
Reproduced by the courtesy of the Voice of America
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