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Episode-32 Pass the Buck


Episode-32 Pass the Buck
WORDS AND THEIR STORIES
ことばの由来-独特なアメリカ英語表現についての番組。
どんな言語にもあるように、アメリカ英語にもいろいろと独特な言い回し-イディオムと呼ばれるものがある。
そのような変わった表現を説明することは、なかなかむずかしい。
その表現は国民の日常生活の中から生まれ、アメリカ英語の一部となる。
これらの表現のうち、あるものは長い間使用されるが、あるものは短期間で消えてしまう。
しかし、そのどれもが、ある国民について多くを語っている-その文化、生活様式についてである。
そんな表現の一つが、アメリカですでに100年も使われている"to pass the buck"である。
意味は、責任をとることを拒否し、他人に何かを決定させたり、自分の代わりを務めさせることである。
ハリー・S・トルーマン大統領がこの表現を有名にしたのは、25年以上も前のことである。
トルーマン氏は、標識を机の上に置いた。それにはこう書いてあった「責任は、ここで止まる」
意味は明解である。
もしアメリカ合衆国大統領が職務を執らず、重要な国家の問題について最後の判断を下さなければ、一体だれがやるのだろう。
大統領が責任をとらず、他人に責任を押しつけるようであれば、自分がすぐに困った立場におかれることになるだろう。
この表現はどこから来たのだろう。
これは、どうもトランプ・ゲームのポーカーから出たようである。このゲームでは、プレーヤーが順番にカードをまぜて配るのだ。
この表現が生まれたのは西部のとばく場でのようだ。
そこでは、1ドル銀貨つまりバックをプレーヤーの前に置くことによって、次にカードを配る親であることを示した。
1ドルは紙幣でも貨幣でもバックと呼ばれた。
今でもそうである。
なぜかは
だれも知らない。
強い指導者は、もちろん決定を下し、危険を冒し、責任をとる。
たいへんに危険なこともある。
どんな判断でも、大きな災いにつながるかもしれない。
軍隊の指導者にとっては、それは敗北と破滅を意味し、ビジネスでは倒産、失業を意味する。
だからずっと楽なのは、他人に責任を押しつけ、その人たちに危険を冒させることである。
しかし、だれも他人に責任を押しつけるような人を好きにはなれない。
そういう人はすぐにわかり、「責任のがれをする人」というレッテルを張られるのである。
しかしそれでも責任のがれの人は至る所で我々の中に見受けられる。
歴史上、最も有名な責任のがれの者は悪魔だろう。
古代の神話から、それがうかがえる。
ただ一度、悪魔が自分で何かしようと思ったのは、神にそむき、その座を奪おうとした時である。しかし神は、悪魔を追放した。
それ以来、彼はほとんどの精力を責任を転嫁し、他人に自分の仕事をやらせることにそそいでいる。
 
Reproduced by the courtesy of the Voice of America
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