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Episode-7 Face the Music


Episode-7 Face the Music
WORDS AND THEIR STORIES
ことばの由来-特別英語の番組。
どの言語もそうだが、アメリカ英語にはいろいろ独特の表現がある。人々の日常生活の中から生まれ、独自の発達をして来たものである。
きょうの表現は「勇敢に難局に当たる」である。
だれかが「さて、やっぱりあの音楽と出会わなくてはならんだろう」といっても、音楽会に行く予定だということではない。
ずっといやなことなのだ。上役に呼ばれて、なぜこうした、ああしたとか、なぜこうしなかった、ああしなかった、と弁明しなければならない場合のようにである。
確かにいやな音楽だが、聞かなくてはならない。
みんな遅かれ早かれこのような目に会っている。特に子どもの時に。
私たちがみんな思い出すのは父親の怒った声である-「ちょっということがある!」
ただ父親のいうことを聞かなかっただけなのに、本当に不愉快なことだった。
「勇敢に難局に当たる」ということばはどのアメリカ人も、老いも若きもよく知っている。
このことばは、少なくとも100年はたっている。
一体どこから来た表現なのだろう。

最初の説明は、アメリカの小説家ジェームズ・フェニモア・クーパーによるものである。
彼が1851年に書いていることには、この表現を最初に使ったのは俳優たちで、舞台の袖で出番を待っている時だった。
自分の出番の合図をもらうと、よくいったものだ-「さて、音楽とご対面の時間だな」まさしくそのとおりだった。舞台の下のオーケストラと対面するのである。
俳優は怖がったり、びくついたりしてたかもしれない。観客を前にした舞台に出て行くのだから。しかも観客は好意的であるかもしれないが、反感を持っているということもある。特に、せりふを忘れたら、なおさらである。
それでも出て行かなければならない。役者が出場しなければ芝居はなり立たないのだ。
それで、この表現「音楽と出合う」は、やらなければならないという意味になった。どんなにその体験が不愉快であっても、ほかに道がないことを知っているからである。
その他のこの表現の説明は軍隊に関するものである。
兵隊が指揮官の検閲を受ける時、兵隊は自分の服装について心配したものである。
装備はきちんと、ピカピカにみがかれ、検閲に通りそうか。
それでも兵隊は出て行って、軍楽隊と、検閲の両方に直面しなければならなかった。
そのほかの道があっただろうか。
もう一つの軍隊に関した説明は、事を起こしたら、違反したことには責任を取るという考えによるものである。
例えば、何かひどいことをして軍隊から追放させられる時、名誉をはく奪される。
軍楽隊は演奏しない。
ただ太鼓が悲し気にゆっくり打たれるだけである。
兵士は、そのような音楽を聞き、馬の背を見つめたまま、出て行かなければならない。
 
Reproduced by the courtesy of the Voice of America
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