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Episode-9 Disc Jockey


Episode-9 Disc Jockey
WORDS AND THEIR STORIES
ことばの由来一特別英語番組。
きょうは、古くからの英語のことば「ジョッキー」についての話である。競馬で、馬に乗る人のことである。
アメリカでは、このことばがどんな風に変わって行ったのだろうか。
古いことばも新しい意味を持つようになることがよくある。発明や技術の開発が関係して来るからであるが、ジョッキーということばもそうだった。
50年前のアメリカでは、このことばは名詞としては、騎手を職業とする人というだけにしか使われなかった。それと動詞としては、馬とか何かをうまく御して、よい位置につける、という意味に使うだけであった。
今世紀の初めごろ、アメリカの家庭にラジオが入って来た。
ニュース、喜劇、ドラマ、その他種々の娯楽が都市から農村地帯へ広がって行った。
通信手段が改善され、多くの新語が言語に加わった。
それから1940年代にはテレビが出現した。
ラジオは陰の存在になったのである。
ニュース以外のすべての娯楽ものはラジオを離れてテレビに移った。
しかしラジオ局はやはり人を楽しませなくてはならない。
ジョッキーということばが新しい意味を持つようになったのは、このころのことである。
アメリカ全土の何千ものラジオ局が音楽レコードをかけ出した。レコードは、またディスク(円盤)とも呼ばれる。
音楽通の人、話のうまい人が大都市のラジオ局に勤め、その中の数人はとても有名になった。
この人たちがかける音楽はレコードを買う人に大きな影響を与えた。
事実、作曲者やレコード会社は、ラジオ局にレコードを送りつけ、このアナウンサーが、そのレコードをかけてくれるものと期待した。
そのうちに、話したり、レコードをかけたりするラジオ番組の人につけられた名前ができた。
「ディスク・ジョッキー」と呼ばれるようになったのであるが、おそらく、ポピュラーソングを作り出すのに影響力を持っていたためであろう。
彼らは人々の音楽に対する趣味を操縦、つまり影響を与えた。ディスク・ジョッキーがかけたレコードならよい音楽だと思った人が多かったからである。
ディスク・ジョッキーとかDJとして今日知られている人は、その声の届く地域の範囲では非常に有名である。
しかし彼が有名なのも、その声と彼がかけるレコード音楽の故であって、その顔からではない。
だから、町を歩いていても、おそらくそれと知られることはない。たいていのDJにとって誠に残念なことであろうが。
「ディスク・ジョッキー」の名が国中に広がったのだから、その他いろいろなジョッキーが出て来ても驚くにはあたらない。
例えば、飛行機の操縦士は「ジェット・ジョッキー」と呼ばれ、農夫が「プラウ・ジョッキー」と呼ばれるのも今日では普通になっている。農夫がすきを操って田畑を耕作する姿から来たものである。
1920年代の初め、ジョッキーということばは野球にさえ用いられるようになった。
試合を取材しているスポーツ記者は、ベンチについていた選手が、試合中の相手チームの選手に向かってどなったり、大声を上げたりするのを書き、
「ベンチ・ジョッキー」と呼んだ。疑いなく、野球場での試合ぶりに影響を与えようとしていたために違いないのである。
今日アメリカでは、ジョッキーということばは、事物だけでなく自分自身をも導き誘導し、よりよい位置とか地位につける人に対して使われる。時には他人を犠牲にすることもある。
しかし私たちに一番身近なのはディスク・ジョッキーである。
私たちがラジオをつけさえすれば聞けるのだから。
レコードをかけてくれるし、天気予報をいってくれるし、時刻をいってくれる。それにちょっとした冗談やことわざをいったりして、なんとなく私たちの一日を明るくしてくれる。
ディスク・ジョッキーがいないアメリカのラジオなんて考えられないのである。
 
Reproduced by the courtesy of the Voice of America
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