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LITTLE WOMEN 若草物語 2-4

CHAPTER TWO A Merry Christmas たのしいクリスマス 4

Alcott, Louisa May オルコット ルイーザ・メイ
AOZORA BUNKO 青空文庫
 第四幕、ロデリゴが、ザラにうらぎられたと知って、絶望して胸に短刀をつきさそうとします。
そのとき部屋の下で歌がうたわれザラの心はかわらないが、今あぶない目にあっているから、ロデリゴにもし真心があるなら、ザラを救いだせると告げます。
ロデリゴはよろこび、投げあたえられたかぎで扉を開け、くさりをたち切って愛人を救いに走ります。
 第五幕は、ザラと父ドン・ベデロのはげしい争いからはじまります。
父はザラを尼寺へやろうとしますが、ザラは聞き入れず、悲痛な訴えをつづけ、気絶しそうになったとき、ロデリゴがきて結婚を求め、つれていこうとします。
父はロデリゴが金持でないのを理由にこばみます。
手紙にはハーガーは、わかい二人に遺言によって莫大な財産をあたえ、もしザラの父がわかい二人を幸福を妨げるならば、その身におそろしい呪いがかかると書いてありました。
これで、頑迷な領主の心もとけ、
わかき二人の結婚を許したので、一同はたのしい合唱をして、感謝のいのりのうちに、愛する二人は、ザラの父の前にひざまずき、祝福をうけるところで幕がおりました。
 嵐のような喝采がおこりましたが、上等席のベッドが、きゅうにたたまれ、大さわぎになりました。幸にけがもなく救いだされましたが、そのさわぎのおさまらないうちに、女中のハンナがあらわれ、
「おくさまが、みなさんに、夕飯に階下へ来るようにとおっしゃってです。」と、いいました。
 これは、ふいうちで、食卓を見たとき、息がとまるほどおどろきました。
だって、アイスクリームが、赤と白と二皿、お菓子、果実、フランスボンボン、そして、食卓の上には、温室咲きの大きな花束がありました。
「妖精が下すったの?」と、エミイ。
すると、ベスは、「サンタ・クロースよ、きっと。」
 メグは、白いひげをはやし、白い眉毛をつけたまま、「おかあさまだわ。」と、いいました。
ジョウは、「マーチおばさまが、すてきな思いつきで、とどけて下さったのよ。」と、いいました。
 おかあさんは、にっこり笑いながら、「みんなちがいます。ローレンスさまが、下すったのです。」
「ローレンスの、ぼっちゃんのおじいさまですって? 
わたしたちを、ごぞんじないのに。」と、メグが、おどろいていいました。
「ハンナが、ローレンスさんの家の女中さんに、今朝のことを話したのです。
ローレンスさんは、それを感心なさって、
「ぼっちゃんが、思いついたんだわ。
いいぼっちゃんだわ。お友だちになりたいけど。」と、ジョウがいいますと、
それをきっかけに、ローレンス家のうわさに花がさきました。
 ローレンスさんは、お金持だが、ちょっとかわっていて、あまりつきあいもしませんが、
ぼっちゃんは、いい子で遊びにきたいらしいけど、はにかみ屋だもので、遊びに来れないらしいというようなことが話されました。すると、
おかあさんは、「ぼっちゃんは、りっぱな紳士のようです。いい折があったらお友だちになるといいと思います。
二階のさわぎを耳にして、さびしそうに帰られたのです。」
「では、いつか、ぼっちゃんが見てもいいお芝居をしましょう。」と、ジョウがいいました。
「あたし花束なんか、もらったことないわ。
きれいねえ。」と、メグは花束に見入っていました。
そのとき、おかあさんが、「花束はかわいいけれど、
ベスさんのばらはなおかわいい。」と、いって、胸にさしたベスのしぼみかけたばらをかぎながらいいますと、
ベスはおかあさんに身をすりよせて、「あたし花束をおとうさんのところへお送りしたかったの、
おとうさんは、あたしたちみたいに、たのしいクリスマスをしてはいらっしゃらないでしょう。」と、小さい声でいいました。
 
Copyright (C) Louisa May Alcott, Masaru Mizutani
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