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LITTLE WOMEN 若草物語 21-2

Chapter Twenty-One Laurie Makes Mischief, And Jo Makes Peace ローリイのいたずら 2

Alcott, Louisa May オルコット ルイーザ・メイ
AOZORA BUNKO 青空文庫
「恋文なんて出したおぼえはないし、いたずら好きの妹さんが、わたしたちの名を勝手に使うのは遺憾だと書いてありました。
親切なお手紙でしたけれど、あたしはずかしくて。」
 メグはしおれておかあさんによりそい、ジョウはローリイをののしりながら部屋を歩きまわりましたが、
ふとたちどまり、二通の手紙をとりあげて見くらべていましたが、「二つともブルックさん見ていないと思うわ。
ローリイが二つとも書いて、あたしが秘密をいわなかったものだから、おねえさんのをとっておいて、あたしをやりこめようというんだわ。」
「ジョウ、秘密なんか持ってはだめよ。」と、
「いやだわ、おかあさんから聞いた秘密よ。」
「いいの、ジョウ、
かあさんはメグをなぐさめますから、あなたはローリイをつれていらっしゃい。
すっかりしらべて、こんないたずらやめさせます。」
 ジョウはかけ出していき、おかあさんはメグに、ブルック氏のほんとの気持を、すっかり話して聞かせました。
「それで、あなたの気持はどう?
あの人があなたのために家庭がつくれるのを待っていますか? それとも、なにもきめないでおきますか?」
「今度のことで心配させられたので、これからずっと、もしかしたら、いつまでも、恋人なんかのことにかかわりたくありません。
もしあのかたが、こんなばかげたことを御存知ないなら、いわないで下さい。ジョウとローリーにも口どめして下さい。
あたし、だまされたり、からかわれたりしたくありません。ほんとに、はじさらしですわ。」
 やさしいメグが、いつになく怒っているのを見て、おかあさんは、けっしてしゃべらせぬこと、これからもよく注意するといって、なだめました。
 ローリイの足音が聞えると、メグは書斎にかけこみました。
ジョウは、かれが来ないといけないと思って、なんの用事か告げませんでしたが、おかあさんの顔を見たとき、すぐに察して帽子をひねくりまわしました。
ジョウは、部屋から出ていくようにといわれ、犯人の逃亡をふせぐために、玄関へ来ていましたから、
話がすんで二人が部屋によびこまれたとき、ローリイはいかにも後悔しているようでした。
メグに、ローリイは謝罪し、ブルック氏がこのいたずらについては、なにも知らぬと保証しました。メグはそれでほっとしました。
なお、ローリイは、きっぱりといいました。「ぼくは死んでもブルック先生に話しません。どうか許して下さい。だけど、一ヶ月くらいあなたから口をきいてもらえなくても、しょうがないと思っています。」
「許してあげますわ、でも、あまり紳士らしくないやりかたですわ、あなたが、こんな意地わるをなさろうとは思いませんでした。」
 ジョウは、そのあいだも、ひややかな態度で立っていました。非難の気持をゆるめないようにつとめました。
ローリイは、すっかり感情をそこね、話がすむと、おかあさんとメグにあいさつして出ていってしまいました。
 ジョウは、ローリイにもっと寛大にすればよかったと思いました。おかあさんとメグが二階へいってしまうと、ローリイにあいたくなり、
女中にむかって、「ローリイさん、いらっしゃいますか?」と、尋ねると、
在宅だがあわないでしょうといいます。
病気かと重ねて尋ねると、
食事の支度ができたので、扉をたたいたのですが御返事ありません、おじいさまもお怒りで、まったく、こまっております。」と、いう返事でした。
「あたしいって、ようす見て来ましょう。二人ともこわくないから。」
 ジョウはあがっていき、ローリイの部屋の扉をたたき、
かまわずたたき、
仲なおりに来たの、仲なおりするまで帰らない。」と、いいました。
 ローリイは、すぐに仲なおりして、ジョウを立たせました。
だが、まだぷんぷん怒っています。
 
Copyright (C) Louisa May Alcott, Masaru Mizutani
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