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LITTLE WOMEN 若草物語 3-3
CHAPTER THREE The Laurence Boy ローレンスのぼっちゃん 3
Alcott, Louisa May オルコット ルイーザ・メイ
AOZORA BUNKO 青空文庫
りっぱな老夫人カーデイナア夫人は、にこやかに二人を迎えてくれ、六人の娘のなかの長女に二人を渡しました。
メグはサーリーさんを知っていたので、すぐに親しく話し出しましたが、女の子らしいおしゃべりに興味をもたないジョウは、服に焼けこがしがあるので、用心ぶかく壁をせにして立っていました。
部屋のむこうで、快活な五六人の男の子が、スケートの話をしていたので、
ジョウはそこへいってもいいかと、メグに合図をしましたが、メグの眉がおどろくほどあがったので、動くことができませんでした。
しかたなしに、ジョウは、ただ一人とりのこされ、ダンスがはじまるまで、人々をながめているばかりでした。
ダンスがはじまると、メグはすぐに相手ができて、にこにこして踊りましたが、きゅうくつな靴の痛さをがまんしていることは、だれにも気がつかれませんでした。
ジョウは、髪の毛の赤い青年がやってくるのを見て、ダンスを申込まれては大へんだと思い、いそいでカーテンのかげに入ると、
そこには、はにかみ屋さんの「ローレンスのぼっちゃん」がいました。
ジョウは、さっそく、クリスマスのプレゼントのお礼をいいますと、
「でも、おじいさんにおっしゃったのは、あなたでしょう?」
それから、いろいろ話しているうちに、ジョウは、このぼっちゃんが、ローリイという名で、
ローリイは、どう話したらいいかわからないようでしたが、ジョウが熱心にいろいろ質問したのでエヴェの学校のことや、この前の冬、パリイにいた話をしました。ジョウは、めずらしい外国の話にたまらなくなって、
Copyright (C) Louisa May Alcott, Masaru Mizutani