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LITTLE WOMEN 若草物語 4-3

CHAPTER FOUR Burdens 重い荷をかついで 3

Alcott, Louisa May オルコット ルイーザ・メイ
AOZORA BUNKO 青空文庫
エミイにいわせると、あかんぼのとき、ジョウが手をすべらして炭取のなかへ落したためだそうです。
それに十あまりの曲もひくし、フランス語も読めるし、性質は素直でおとなしいので、みんなからかわいがられました。
 さて、晩に、みんながいっしょにお裁縫をはじめたとき、メグがいいました。「今日はほんとにくさくさした日だったわ。なにかおもしろい話でもない?」
 すると、ジョウがすぐにいいました。「あたし、今日はへんなことあったのよ。
マーチおばさんがいねむりをはじめたので、おばさんが読め読めという、つまらない、ベルシャムを読みかかったら、
そうしたら、おばさんは、罪ということについて、ながながとお説教をやりだし、お説教がすむと、よく考えなさいといって、またいねむりよ。
そしたら、水のなかへころげこむところで、つい大声をあげて笑ったの。
すると、おばさんが目をさまして、それを読んで聞かせなさいとおっしゃるの。
私は読んであげた。おもしろかったのね。
だから、お昼すぎに、あたしが手袋をとりにいったら。おばさんは、じぶんで「村牧師」を熱心に読んでるのよ。ね。やっぱりベルシャムなんかよりおもしろいのよ。
おばさんみたいな金持だって貧乏人とおなじような心配があるんだわ。だから、「村牧師」にひきつけられるのだわ。」
 
Copyright (C) Louisa May Alcott, Masaru Mizutani
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